可逆熱変色性顔料の変色原理と構造:
サーモクロミック色素は、温度の上昇または下降により繰り返し色が変化するマイクロカプセルの一種です。
可逆熱変色性顔料は、電子移動型有機化合物系から調製されます。電子移動型有機化合物は、特殊な化学構造をもつ有機色素系の一種です。特定の温度で有機物の電子移動により分子構造が変化し、色の転移が起こります。この変色物質は、色が明るいだけでなく、「有色===無色」、「無色===有色」の状態から色の変化を実現することができます。重金属錯塩錯体型や液晶型の可逆的な温度変化物質にはないものです。
マイクロカプセル化された可逆熱変色性物質は、可逆熱変色性顔料（通称：熱変色性顔料、熱変色性粉末、または熱変色性粉末）と呼ばれます。この顔料の粒子は球形で、平均直径は 2 ～ 7 ミクロン (1 ミクロンは 1 ミリメートルの 1,000 分の 1 に相当します) です。内側は変色した物質で、外側は溶けたり溶けたりしない厚さ0.2～0.5ミクロン程度の透明な殻です。変色物質を他の化学物質の浸食から保護するのはそれです。したがって、使用中にこのシェルを損傷しないようにすることが非常に重要です。
熱変色性顔料の変色温度
1. 体感温度変化による色温度
実際、熱変色性顔料の変色温度は温度点ではなく、温度範囲、つまり変色の開始から変色の終了までに含まれる温度範囲（T0〜T1）です。この気性の広さ平均値の範囲は通常 4 ～ 6 です。℃。変色精度がより高い品種（狭範囲品種、「N」で表示）の中には、変色温度範囲が狭く、わずか2～3℃程度のものもあります。℃.
一般に、恒温加熱プロセス中の変色が完了する温度 T1 を熱変色性顔料の変色温度と定義します。
2. 温度変化の色のサイクル時間:
試験した変色顔料を少量取り、504 エポキシ接着剤と混合し、サンプル (厚さ 0.05 ～ 0.08 mm) を白い紙の上にこすり落とし、20°C 以上の室温で 1 日放置します。10×30mmの型紙を切ります。600mLのくちばしを2つ取りますrsを入れて水を入れます。水温は5～20度℃試験サンプルの変色温度範囲の上限値（T1）を超え、かつ 5 以上℃下限値 (T0) を下回っています。(RF-65シリーズインクは水温をT0=35に設定しています)℃、T1=70℃。）、水温を保ちます。サンプルは 2 つのビーカーに順番に浸され、各サイクルが完了するまでの時間は 3 ～ 4 秒です。色の変化を観察し、可逆的な色のサイクル数 (通常、色の変化サイクル nu) を記録します。熱脱色シリーズのバーは 4000 ～ 8000 倍を超えます)。
熱変色性顔料の使用条件:
可逆熱変色性顔料自体が不安定な系（安定性が変化しにくい）であるため、耐光性、耐熱性、耐老化性などが通常の顔料に比べて著しく劣るため、使用には注意が必要です。
1.耐光性：
サーモクロミック顔料は耐光性が低く、強い日光の下ではすぐに色あせて無効になってしまうため、屋内での使用にのみ適しています。変色顔料の寿命を延ばすために、強い日光や紫外線を避けてください。
2.耐熱性：
サーモクロミック顔料は230℃の高温に耐えることができます。℃短時間（10分程度）で射出成形や高温硬化が可能です。ただし、色が変化する顔料の熱安定性は色によって異なります。現像状態と無彩色状態があり、前者の方が後者よりも安定性が高い。また、温度が80℃を超えると、変色系を構成する有機物も劣化し始めます。したがって、変色顔料は 75°C を超える温度での長時間の作業を避ける必要があります。
熱変色性顔料の保管:
この製品は、涼しく乾燥した完全に暗い状態で保管してください。変色色素は無彩色状態よりも発色状態の方が安定性が高いため、変色温度が低い品種は冷凍庫で保存する必要があります。上記の条件下では、ほとんどの種類の色が変化する顔料の性能は、5 年間保管した後でも大幅に劣化することはありません。
投稿時間: 2021 年 4 月 8 日